全国高校選手権で活躍した湘南期待のルーキー、MF神谷優太(18=青森山田)が12日、プロの第1歩をしるした。平塚市内のグラウンドでチームが始動。9日の全国高校選手権準決勝での敗退から中2日。早くも新天地で先輩と約2時間のメニューをこなし「やっとプロの世界に入れた」とさわやかな笑顔をみせた。

 国学院久我山(東京)に敗れた後は、神奈川・川崎の実家で2日休んだだけ。理想は11日の決勝を制し、選手権Vを手土産に華々しく合流することだった。「あの負けがあったから、成長できる。悔しかったけどいい負けにしたい」。しっかり切り替えてきた。

 早速「開幕スタメンのチャンスをつかみ取りたい」と具体的な目標を掲げた。あの中田英寿氏も95年に平塚(当時)に高卒ルーキーとして加入した際、開幕戦はベンチで出番がなかった。1つ目の目標は「ヒデ超え」になる。

 プレーに加え、理路整然としたトークも高校生離れしているが、まだ在学中。初練習後には飛行機で青森に戻り、今日13日は始業式に出る。選手権の報告とお礼をして15日に再合流予定。20年東京五輪世代の期待の星が、湘南からプロとして羽ばたく。【八反誠】

 ◆神谷優太(かみや・ゆうた)1997年(平9)4月24日、山形市生まれ。4歳でサッカーを始める。東京Vジュニアユース-東京Vユース。昨年1月に青森山田高に転校し、本年度の全国高校選手権に出場し4強入り。U-16(16歳以下)日本代表にも選出歴がある。177センチ、69キロ。湘南での背番号は28。