札幌は14日、札幌・宮の沢で全体練習を開始した。昨季限りで引退したMF砂川誠(38)の背番号8は、MF深井一希(20)が背負うことになった。

 深井が、砂川の思いと小野の期待を背負い、重みある8番を引き継ぐ。引退した砂川は当初、後継者として小野を考えていた。小野にとって8番は、浦和やフェイエノールトで背負った思い入れのある番号。だが、札幌の未来を考えた小野は、深井を8番継承者として砂川に提案した。

 「これからの札幌を引っ張っていくような、生え抜きの若い選手が付ける方が、ふさわしいのでは」。天才からの申し出を、クラブ最多415試合出場、史上最長13シーズン在籍の重鎮も快諾。2人共通の思いとして深井に伝え、若く将来性豊かな新8番の誕生が決まった。明日16日のお披露目イベントで、正式発表される。

 深井は昨季、7月8日大宮戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を負傷し長期離脱も、9月27日群馬戦で復帰し、ボランチとして15試合に出場。年齢的にリオ五輪本大会代表の可能性も残されており、札幌の新8番としてアピールし、J1昇格と五輪切符をダブルで狙っていく。