J2のC大阪大熊清監督(51)が20日、新主将のアピール合戦をふっかけた。大阪・舞洲練習場で約1時間半走り込む選手をじっくりと観察。気温5度の環境下で1人1人に目を配り「こういう中でも引っ張っていっている選手。口だけでなく、ぶれないで頑張れることですね」と主将の条件を語った。

 昨季まで2年間務めた日本代表MF山口が、ドイツ1部ハノーバーに移籍したことで浮上した後継者問題。現時点では空席で、25日から2月3日までのタイキャンプで選定するつもりだ。指揮官の目線はフラットで、スイス1部バーゼルから復帰のFW柿谷や、鹿島から新加入のDF山村らのサプライズ選出も「もちろんある」と言い切った。

 17日の始動から4日が経過し「ばらつきはあるけれど、気持ちよさそうにやっている」と語る新チーム。タイキャンプからは2列目もこなせる柿谷らのポジション適性も見極める。J1復帰への土台作りに、一切の妥協はない。