京都から移籍の新潟MF伊藤優汰(23)が、得意のドリブルで猛烈アピールだ。

 高知・春野総合運動公園で1次キャンプを行っている新潟は23日、キャンプ6日目で初の紅白戦を行った。伊藤は4-4-2の左サイドハーフで出場。1本目途中からは右サイドハーフに回った。

 サイドからドリブルで中に切れ込み、利き足の左から放った鋭いミドルシュートはバーを直撃。新潟での初ゴールにこそならなかったが、「あれが自分の形。どんどん出していかないと」と手応え十分だった。

 ジュニアユースから所属した京都には感謝している。それでも新潟への完全移籍を決断したのは、「J1の舞台で戦いたい」という思いが強くなったから。新潟で奮闘する姿を見せることが、古巣への何よりの恩返しにもなる。

 紅白戦ではドリブルだけでなく、スペースに走ってボールを引き出す動きも見せた。「昨季から点を取る意識が高まった。ドリブルだけでは評価されない。点を取るには、裏でパスを受けるのが手っ取り早い」。自分の形を持ったアタッカーは、新潟の攻撃に新たな活力を与える。