J2清水が2日、キャンプ地の鹿児島で今年初めてのセットプレー練習を行い、キッカーに名乗りを上げる選手が続々現れた。今日3日から、プレシーズンマッチのスカパー!ニューイヤー杯鹿児島ラウンドがスタート。清水の初戦はJ3鹿児島で、全3試合戦う。

 清水FW鄭大世(31)が、鹿児島キャンプ3日目のこの日、FKのキッカーを志願した。鋭く曲がる高速キックを見せながら、利き足とは逆の左足シュートも披露。得点にはつながらなかったが、「状況に応じて蹴りたい。得点がほしいからね」と意欲を示した。

 昨季までは、FW大前元紀(26)やMF八反田康平(26)がセットプレーのキッカーを務めた。コントロール重視の2人に対し、鄭のキックは破壊力抜群のパワーが持ち味で「枠に入れば可能性はある」とアピールした。

 特徴の違うキッカーが増えることは、チームにとっても大きな武器になる。今日3日は、格下のJ3鹿児島を相手にチーム初実戦。鄭は「勝つのは当たり前です。攻撃の形を見つけたい」と力を込めた。【神谷亮磨】