J2山形期待の新戦力が不発に終わった。ブラジル国内外から約30ものオファーの末に入団したMFディエゴ・ローザ(26)は後半32分に無得点で交代した。「ボールが持てなかった。改善していかないと。開幕まであと2週間。もっとよくなる」と話した。

 システム3-6-1の2列目トップ下で先発したが、前半はプレスが利かずボールを持たれた。後半開始からFW林陵平(29)を1トップに据え、3-4-3の2シャドーの一角を担ってからは徐々に持ち味を発揮し始めた。後半22分、右サイドでパスを受けたローザは、スピードに乗ったドリブルで切り込んで中央の林にクロス。林が頭で合わせるも、相手GKの好セーブに阻まれた。「林が目に入った。惜しかったね」と振り返った。得点こそなかったが、縦への推進力は見せた。

 新戦力について石崎信弘監督(57)は「それぞれの良さが出ていた」と話した。今後は千葉・市原の2次キャンプで調整を続け、29日の敵地北九州との開幕戦に向かう。