浦和DF槙野智章(28)が“アゲひげ”と“アゲパンツ”で勝ち運を引き寄せた。完封勝利に「今年の課題は守備。無失点で乗り切れたのは大きい」と笑顔。大好きな攻撃参加の回数も減らし、身体を張った対人守備と、声をからしてのコーチングでシドニーFC攻撃陣を封じた。

 トレードマークの七三分け「槙野ヘア」に加え、今年から口ひげをたくわえる。「女性からの評判は微妙ですが、負けるまではそりません」とゲンをかつぐ。さらに「勝負下着も準備しました」とニヤリ。昨年は幸運を引き寄せるという赤いふんどしを使っていたが、今季は開幕に向け「説明のしようもないのですが、とにかく片側だけのパンツ」を専門店で仕入れた。

 左足のみではき、左腰だけで固定する珍妙なビキニパンツを、試合前のロッカールームで着替える際にさりげなく披露。今季初戦で緊張感があったチームは、爆笑の渦に巻き込まれたという。

 「あまりに笑いが起きすぎて、試合前にピークが来ちゃったと心配になりました。でも、それ以上に盛り上がるゴールと、結果が来た。本当によかったです」。今年も屈指の身体能力を生かした手厳しい守備と、明るいキャラクターで浦和を引っ張る。