J2清水MF白崎凌兵(22)が「エスパルス」での開幕初スタメン出場を手にしそうだ。25日、静岡市内で開かれた午前練習に参加。ゲーム形式のメニューでは積極的にボールを呼び込み、得意の突破を披露して存在感を示した。14年は期限付き移籍先となる富山で開幕スタメンを勝ち取ったものの、清水では経験がない。J2愛媛との開幕戦(28日)はサイドハーフでの先発が濃厚。「勝つためのいい準備をしたい」と言葉に闘志を込めた。

 期待も高い。昨オフ、白崎は川崎Fに獲得オファーをもらった。清水側の配慮で、契約交渉の段階から小林伸二監督(55)が登場。次期指揮官の慰留を受けて残留を決めた。また、かつて日本代表FW岡崎慎司(29=レスター)が背負い、白崎自身も12~13年途中までつけたエースナンバー「23」の打診をもらったという。結果的に昨季と同じ39番だが、クラブの熱意に応えるつもりだ。「(J2に)落としてしまった責任を感じている。もっと成長するために清水でやることが大事だと思った」。

 昨年から1人暮らしを始め、現在も朝食を欠かさず取るなど、食生活にも気を使う。加入当時63キロだった体重は現在70キロ。体脂肪も7%台を維持したまま、課題のフィジカル面をカバーできる肉体になった。心身共に充実した状態で迎える開幕戦。「必ず勝たないといけない試合」。飛躍の予感漂う若武者が開幕ピッチで躍動する。【神谷亮磨】