199センチFWも挟んで封じる! 仙台は、明日19日にリーグ第4節アウェー名古屋戦を迎える。ポイントの1つが、名古屋の長身FWシモビッチ(24)対策。DF渡部博文(28)は「(シモビッチと)距離を空けないよう、ふたりで距離を詰め抑える」と話し、コンビを組むDF平岡康裕(29)と挟み撃ちにするつもりだ。宮城出身のお笑い芸人サンドウィッチマンが大好きな渡部だけに、「サンドウィッチ」作戦で勝つ?

 秘策“サンドウィッチマンディフェンス”だ。「マル秘分析ノート」を作るほど対戦相手研究に余念がない渡部が言う。「彼(シモビッチ)は足元もあって打点も高い。でもそんなJ最強FWをヒラさんとふたりでしっかり迎え撃つ」。183センチの平岡と186センチの渡部で199センチのFWを挟み込み、仕事はさせないことを誓った。

 ポストプレーでもセットプレーでも、シモビッチは危険人物。規格外FWにボールを集め、周囲で待つFW永井ら速さのある選手らがボールを拾って、一気に攻めるのが今年の名古屋の特長だ。開幕戦でもCKからシモビッチの頭で点を奪っている。渡辺監督も「相手は高さでも速さでもJトップクラス。そこをしっかり抑えることが必要」と指摘した。

 渡部は「空中戦では体を当てること」でシモビッチに自由にジャンプさせず、「ヒラさんか自分のどちらかが必ず距離を詰める」ことで動きも制限させるつもりだ。「ボールが収まる人がいなければ(名古屋のチーム戦術も)機能しない。センターバック2人が責任を持って対応する」と言い切った。

 仙台出身のお笑い芸人サンドウィッチマンが大好きな渡部は「あの人たち天才ですよね」と、2人の絶妙な掛け合いにインスピレーションを得たもよう。となれば、シモビッチは今、最も勢いのある外国人ピン芸人の「厚切りジェイソン」か。明日、サンドウィッチマンDFに挟み撃ちされたシモビッチは「WHY ジャパニーズピーポー!?」と叫ぶことになるかもしれない?【成田光季】