仙台はアウェーで広島と対戦し、0-3で完敗した。スコアレスで折り返した後半に6分、10分、17分と立て続けに連続失点。PKで先取点を献上すると一気に崩れ、立て直すことのできないまま敗戦した。公式戦3連勝を逃し、対広島アウェー4連敗を喫した。

 前半は0-0。しかし後半は地獄だった。後半開始直後の6分。相手に攻め込まれ、自陣ゴール前でファウルを取られPKを献上。負傷離脱中の守護神GK六反に代わり、神セーブ連発でゴールマウスを守ってきたGK関でも止められなかった。相手FWウタカのシュートを読み右へ倒れたが、ボールは逆の左隅へ吸い込まれた。

 悪いクセが出た。1点を失った直後の10分に、またも失点。失点直後の連続失点は昨季から大きな課題として挙げられてきた「悪いクセ」(DF渡部)。その後、FWハモン、MF藤村とカードを2枚同時に切り手を打つも、相手を抑えることはできなかった。同17分にも流れの中からゴールを割られ0-3で敗戦した。

 ナビスコ杯2連勝でグループ首位に浮上し、勢いと自信を得たはずだったが、天国と地獄は紙一重だった。指揮官は「意思統一に若干のズレがあった。そこを突いてくる広島さんの実力を思い知らされた」と肩を落とした。たった11分間で3失点の完封負け。「失点しても1-2、2-3としなければいけないゲームだった。反省するところは反省して」と唇をかんだ。悪夢は払拭(ふっしょく)し、次へ切り替えるしかない。【成田光季】