横浜MF兵藤慎剛(30)が九州へプレーを通して元気を与える。

 18日、横浜市内で20日ナビスコ杯ホーム鳥栖戦に向けて練習を行った。戦術練習で兵藤はボランチでプレーした。

 長崎県出身の兵藤は熊本地震を受け「親にも連絡して『こっちはまだ大丈夫だよ』と言っていた。(国見)高校の同級生に熊本出身もいたけど大丈夫でした」と胸をなで下ろした。つづけて「九州の人たちは(九州全体を)ひとくくりに考えているので余計に胸を痛めていることが多い。離れているとどれだけ大変か、なかなか親身になることが難しいけど、そういう人たちがいるのを心に留めながら生活しなければならない」と話した。

 プロとしてできる支援の1つを「サッカーを通して元気を与えること」と考える。その上で20日には九州勢の鳥栖と試合を控える。「鳥栖の人たちも影響を受けていて気持ちを込めて戦ってくると思うし、自分たちも負けない気持ちで戦わないといけない」と意気込む。ナビスコ杯でチームは、若手を多く起用したメンバー構成で挑んでおり、鳥栖戦も兵藤らが若手を引っ張っていく。「難しい部分はあるけれどうまく上が引っ張っていかないといけない」。ピッチでは縦横無尽に駆け回り、ピッチ外でも毎年4月1日のエープリルフールにちなんだネタ写真を投稿して盛り上げる。横浜から九州へ元気を届けていくつもりだ。