サイドの“テクニシャン”が先発復帰する。J1仙台のMF金久保順(28)が、今日24日のアウェー神戸戦でスタメン出場する可能性が濃厚となった。先月19日の名古屋戦で左内転筋を肉離れし、全治4週間の診断を受け戦線離脱していた。リハビリ期間中にチームはリーグ戦を連敗。「元気な雰囲気に変えられる活躍ができれば。出るからには、迫力や気迫を前面に出して戦って勝ちたい」と、笑顔で一戦を見据えた。

 22日の紅白戦では左サイドハーフ(SH)でプレー。これまでの定位置とは逆で実戦調整も、右に入ったMF三田と両サイドで攻撃の起点となるキレのある動きを披露。「左右はどっちでもいけます。左の方がやりやすいかも」と話しドリブルで中へ切り込み、鋭いシュートやパスを繰り出した。技術もアイデアも豊富。渡辺監督も「前を向き、タメを作る彼なりの良さがある」と期待する。

 昨季、神戸とのアウェー戦では1-0で完封勝ちを収めた。金久保は「ひとつ勝てば上向きになる。みんなで勝つという仙台らしい一体感を取り戻したい」。4戦ぶり復帰の金久保が勝利へ導く。【成田光季】