先発を外れたG大阪FW宇佐美貴史が意地の決勝弾で2試合ぶり勝利に導いた。

 宇佐美は開幕戦以来となる今季2度目のベンチスタート。19日のACL水原戦でやり直しも含めてPKを2度外し、試合後は責任を負い、精神的にダメージも受けていた。

 代役はJ1初先発となる大卒ルーキーFW呉屋。その呉屋は前半13分。中央を抜け出すと、ペナルティーエリア内から左足シュートを放った。しかし、惜しくもボールは枠外。

 同27分には、DFに囲まれ体勢を崩しながらもFWパトリックへパスを送った。パトリックのシュートは決まらなかったが、果敢に攻める姿勢を見せた。

 対する福岡は前半9分、FKからDFキム・ヒョヌンが頭で合わせるもGKの目の前。後半11分にはU-23(23歳以下)日本代表候補FW金森が左サイドをドリブルで突破。ペナルティーエリア内からシュートを放つもGKに阻まれた。

 G大阪は後半22分に宇佐美を投入。すると同34分。ペナルティーエリア付近中央でボールを受けたMF阿部が左サイドの宇佐美へパス。宇佐美が狙いすましたようにゴール右へ蹴りこみ、先制した。宇佐美は今季2点目。リーグ2試合ぶりゴールで勝利へ導いた。

 前節が中止だった福岡はリーグ7戦目でいまだ勝ちなしとなった。