浦和MF李忠成(30)が、熊本の被災者に約束通りのゴールと勝利を届けた。

 1-1の後半11分、見事な左足ボレーで決勝弾。14年のリーグ最終節で敗れて優勝を逃すなど、相性の良くなかった名古屋相手の貴重な勝利に、チームを導いた。

 試合後のヒーローインタビューでは「見てますか! やりましたよ!」と中継カメラに向かって手を振った。25日にオフを返上し、熊本地震の被災地へ。サッカー交流会や避難所訪問など、できる限りの支援活動を行ってきた。

 避難所では、サッカーを知らないような年配の被災者からも「これからは応援するよ」と声をかけられた。李は「みなさんに、ゴールを決めると約束してきたので、よかったです。まだ苦しい思いをされている方はたくさんいます。サッカー選手として何ができるのか、いろいろ考えてきましたが、今日のゴールとチームの勝利で、少しでも喜んでくださればうれしいです」と話した。