浦和が3日のアジアチャンピオンズリーグ浦項戦で「1次リーグ首位通過」と「戦力テスト」の二兎(にと)を得る。1日の全体練習にはMF阿部を始め、FW李、MF武藤、関根、DF槙野、遠藤の6選手が現れず。残りの選手主体で次戦に臨む方針が明らかになった。キレのあるドリブル突破が光るMF駒井ら多くの選手にチャンスがめぐってくる。

 すでに1次リーグ通過は決めているが、首位通過には勝利が最低条件となる。2位なら韓国Kリーグ首位独走の強敵FCソウルと、決勝トーナメント(T)1回戦で当たる。GK西川は「状況的には勝たないといけない。そういうプレッシャーは生まれる」ととらえた。

 槙野、関根は1次リーグで警告1度ずつ。このままなら決勝T前にリセットされるが、累積2回なら同1回戦の初戦は出場停止。浦項戦は代わりの選手で乗り切るに越したことはない。

 西川は「長いシーズン、必ずケガや出場停止はある。いずれ今回と同じような状況は必ず来る」とうなずく。「それを乗り越えて自分たちのサッカーが貫けるか。タイトルが取れるかどうかを占う試合」。単なる連戦対策のターンオーバーではない。【塩畑大輔】