青森山田高が市船橋高と1-1で引き分け、勝ち点1を確保した。後半14分、相手反則で得たPKをMF高橋壱晟(18)がきっちり決めて先制。だが同26分、相手に同点シュートを許した。終盤勝ち越しの得点機もあったが、ゴールはならなかった。

 Jリーグユースチームが大半を占めるプレミアリーグで、健闘を続ける高校名門チーム同士の対決。大勢の観客が見守る中、ホームの青森山田高が先制したが、勝利を飾ることはできなかった。主将のMF住永翔(17)は「率直に言って勝ちたかった。先制点を取るまではよかったが、その後足が止まり、守勢になって失点した」と悔しがる。

 市船橋高とは過去2年、2勝1敗1分けで勝ち越している。昨年のホーム戦(9月)は0-1で迎えた後半45分、当時2年生の高橋が同点ゴール。ロスタイムに神谷優太(19=現湘南)がゴールを決め、劇的な逆転勝利を収めた。エースの高橋は「昨年なら追いつかれても勝ちきった。ディフェンスが頑張ってくれたのに、点を取れず申し訳ない」と反省する。

 昨年度プレミアリーグ・イースト2位、全国高校選手権ベスト4のチームから主力5人が残ったが、DF4人が抜け、メンバーを試している状態。黒田剛監督(45)は「残り10~15分からプレスが少し弱まった。プレミアリーグではスキをつくらず、いかに点を取られないかが大事」という。

 住永は「目標は失点0。今後も変わらない。優勝を目指すが、まず1戦1戦を全力で戦う」と長いリーグを見据えた。【北村宏平】