サポーターへの恩返しを込めた今季1号を-。なでしこリーグ4位の仙台レディースFW井上綾香(21)が、開幕7試合目の初ゴールに燃える。今日3日、ホームに最下位10位の浦和を迎え撃つ。2日は仙台市内で調整。先発した前節の伊賀戦は前半の決定機を2、3度外し、0-1で敗れた。「FWなので結果を出さないと」と雪辱も期す。

 今日はスタメンを外れてベンチスタートだが、スピードに乗った縦への攻撃はチームの大きな武器。千葉泰伸監督(45)は「相手が疲れた時に」と話し、途中出場は確実だ。開幕から6試合、ベンチ入りしたFW4選手で得点がないのは井上だけ。焦る気持ちを同監督から「いつかは決まるから」と励まされ「少ない(出場)時間でも」とゴールへの意欲を高めた。

 仙台市内のクレジットカード会社に勤務し、窓口でカードの新規入会受付などが主な業務。熱心なサポーターが「サインをもらいに来る」と言い「商品券を買いに来てくれる人も」と感謝する。それらは井上への激励の意味も込められているはず。昨年3試合あった浦和とのリーグ戦は、2試合で決勝ゴールを奪った。相性の良さも好材料だ。【久野朗】