サッカーの日本代表FW岡崎慎司選手(30)が所属するレスターが2日、イングランド・プレミアリーグで頂点に立った。クラブ創設から133年目での偉業に本拠地レスターの街は沸き返り、同選手の地元兵庫からも祝福の声が上がった。

 母校滝川第二高(神戸市西区)で指導した黒田和生さん(67)は「根性と向上心の固まり。その姿勢が一流選手に引き上げた」と褒めたたえる。

 精神力の高さも際立っていたといい「試合に出られなくても腐らず謙虚。監督が望むプレーの理解も早く、賢い」と誇らしそうな様子だった。

 同校でともに汗を流した岡良一さん(29=神戸市西区)はほぼ毎日連絡を取り合う仲で、「『いつスタメンを外されるか分からない』と苦しみながらも『つらいときほど笑える人間でいたい』と話していた」と明かし、「決定後はほっとしていた。偉大な選手」とたたえた。

 同校サッカー部の松岡徹監督(42)は「どんな形でも泥くさく得点を奪うスタイルは高校時代から変わらない」と手放しで喜んだ。後輩に当たる現役部員にとっても「いい刺激になるはず」と期待した。

 岡崎選手が代表を務めるマイスターサッカースクール(神戸市)のコーチ大津直人さん(29=同市西区)は「無名だった選手が、運動量や泥くささを武器に、世界最高峰リーグで優勝した。子どもの目標だ」と話した。