少年サッカー「春の日本一」を決める「JA全農杯 チビリンピック2016小学生8人制サッカー大会」の全国決勝大会が開幕した。第1日は予選リーグが行われ、九州代表のソレッソ熊本U12が東海代表のグランパスみよしに3-1で勝った。

 熊本地震から約半月、多くの支援と声援を受けて力強く戦った。第1ピリオド(P)は前半5分に失点。芝に足を滑らせ、思うようなプレーが出来ず、時間ばかりが過ぎていった。第3Pまで0-1のままスコアが動かなかったが同9分、沢本直希がドリブルで相手守備を2人かわして右足で同点ゴール。直後10分にも沢本のクロスに坂井駿也が頭で押し込んで逆転に成功した。なおも勢いが止まらなず、同12分にGKのボールを受けた坂井が個人技でもう1点を追加し、試合終了。

 土壇場で力を発揮し、勝ち点3をつかみ広川靖二監督は「1点取ってたたみ込めた。悪あがきするタイプです」と笑顔で振り返った。それでも坂井は「みんなで練習してきたことが出せなかった。40点です」と反省。チームの目標は3大会前の準優勝を上回る「日本一」。九州へ元気と勇気を届けるつもりだ。