BグループのJACPA東京FC(関東第2代表)が全員守備、全員攻撃で圧倒し、4戦全勝で首位通過した。予選全試合が終了しベスト4が決定。今日5日の準決勝はJACPA東京FC-北海道コンサドーレ札幌U12(北海道代表)、大宮アルディージャジュニア(関東第1代表)-ソレッソ熊本U12(九州代表)に決まった。決勝は同日午後1時25分から日産スタジアムで行われる。

 JACPA東京FCは初出場で準決勝進出を果たしたが、満足していなかった。予選4試合で10得点1失点。4連勝にも野口光彦監督は「偶然の塊なのでゲームの内容は恥ずかしい」と首を振った。

 メンバーは全員6年生。持ち味の走力を生かして、攻守でアグレッシブさを見せた。3-0で勝利したグランパスみよし戦で2ゴールを挙げた久松大玖(たく)主将は「(ゴールは)イメージ通りだけど予選は苦しい展開も多かった」と満足しなかった。

 練習は土日の週2日のみ。平日はそれぞれがJACPA関連のスクールで技術を磨いている。少ない日数の中、野口監督は「グループでボールを動かして広くスペースを使おう」というモットーの下、練習ではグラウンドを狭く区切り、限られた中で広いスペースを見つけてボールを動かすことに重点を置いた。

 試合後には全員で熊本の応援に駆けつけた。「震災で苦しい思いをしているので、熊本の人たちが元気になってくれたら僕たちは一番うれしい」と久松。熊本とともに4強入りがかなったが、目標はもちろん優勝だ。関東大会では大宮に1-2で敗れて準優勝。久松は「決勝で負けるのは悔しい。勝って晴らしたい」と意気込んだ。

<主催>日刊スポーツ新聞社、横浜市体育協会<後援>日本サッカー協会、神奈川県サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)

 ◆本大会の模様は21日午後4時からBSジャパン「JA全農チビリンピック2016~みんな明日の日の丸選手~」で放送されます。