B組2位のソレッソ熊本U12は、A組1位の大宮アルディージャジュニアにPK戦の末、敗れた。

 第1ピリオド(P)1分に大宮に先制されたが、第2Pの5分、ゴールから約40メートル離れた地点から熊本はFKを獲得。キッカー広川豪琉が直接ゴールを狙い放ったシュートが、相手ゴールキーパーの手に当たりながらネットに吸い込まれて同点に追い付く。第3Pにこぼれ球に清永賢志郎が頭で合わせ熊本は一時勝ち越しに成功するも、終了間際に大宮に同点弾を許した。延長戦は互いに無得点で、PK戦にもつれ込む。

 PK戦は4人目まで両チーム1本も外さなかったが、5人目の沢本直希が左足で蹴ったボールが右ポストに直撃。直後に大宮の選手がきっちりと決め試合終了。その瞬間、熊本の選手は全員泣き崩れた。

 原田樹行主将は「(PKの時は)絶対勝って日産スタジアムに行くぞと話し合った。熊本にエールを送りたかった」と言葉少なめでサッカー場を後にした。