甲府FW熊谷駿(19)がリーグ初先発初出場で初得点を決めた。

 0-1の前半38分、ゴール前でGKと1対1となり、シュートを放つも防がれた。だが、こぼれ球に反応したFW河本明人(26)のパスを右足で押し込んだ。

 熊谷は「いやー決めましたね。(1本目のシュートを)外したのが悔しくて、でもちょうど(河本)明人君からボールがきて足伸ばして。もうごっつあんですね」と大喜び。ゴール後は自ら考案したゴールパフォーマンスを披露した。

 宮城・仙台育英高から入団したプロ2年目。公式戦は4月20日のナビスコ杯名古屋戦で途中出場しただけだった。身長190センチ。練習ではFWに入っていたが、選手登録はDFで本職はストッパー。「小学校からDFでやってきて、最初からFWで出るのは初めて」と笑った。

 後半5分に退くまで横浜のセンターバック(CB)、中沢、ファビオと相対し「ダメっすね、得点シーン以外は。競り合いは絶対負けるなと言われてたけど、相手のCBはびっくりするくらい強くて何にも出来なかった」とプロの強さを肌で感じた様子だった。

 佐久間悟監督(52)は「大きな選手が不在の中で、彼の高さは武器になる」と話していた。