鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督(48)が古巣・東京を相手にスコアレスドローで終えた。

 昨季まで2年指揮したときとは、反対のベンチから戦況を見守った。しかし、基本布陣4-3-3も、守備的なカウンターサッカーも東京時代と同じ。90分間戦い終えた同監督は監督会見で「お久しぶりです」とまずはあいさつ。「お互いにスペースを消し合って、やり合ったゲームだった。去年まで一緒に戦ったチーム。守備が固いチームだと分かっていたけど、崩すのは困難だった」と感想を語った。

 2年間の思い出に浸るように「いろいろな道を選ぶ中で、ここでの2年間はいい結果を出せることができた。多くの選手の成長に携わることができた」。試合後には、東京の選手たちが次々と同監督のもとを訪れ談笑していた。