熊本が約1カ月ぶりに戻ってきた。

 熊本地震後初の公式戦で千葉とアウェーで対戦し、0-2。後半に2点を失った。試合には敗れたが、最後まで必死に走り、諦めない姿勢を貫いた。

 熊本の応援席には「県民に元気を」「子ども達に夢を」「熊本に活力を」との横断幕が掲げられた。試合開始前には、センターサークルで被災者を悼み、黙とうがささげられた。腕には喪章を巻かれた。

 前半は熊本が押した。同4分、MF清武がドリブルから左足でシュート。相手DFに当たったボールはゴールのわずか上を越えた。同35分、清武のフリーキック。GKとDFの間へ飛んだボールは、DFをかすめ左に外れた。

 後半は、千葉が反撃した。同8分には、FW船山の左クロスにFWエウトンが頭で合わせた。それはGK畑が反応し、はじき出した。同11分に千葉が先制。右サイドからのクロスをFW船山のシュートミス。ただこぼれた球は、MF町田の前に。それを町田が右足で押し込んだ。同29分には千葉が追加点。GK畑が前にゴールキックで、少しトラップが大きくなった。猛然とダッシュしたMF町田がボールを奪い、そのままゴールネットを揺らした。熊本はその後、チャンスを作るもゴールは奪えなかった。

 熊本FW巻は後半39分までプレー。交代時には、千葉サポーターからも温かい拍手が送られた。