東京五輪世代の福岡MF邦本宜裕(18)がJ1初ゴールを決めた。

 1点を追う後半11分、センターライン付近でボールを受けると、約30メートル前に進んみ、中に切れ込んだ。「シュート打つのは決めてた」。迷うことなく左足を振り抜くと、ボールは低い弾道でゴール左隅に吸い込まれた。浦和ユースに所属していた13年10月、天皇杯の3回戦山形戦でクラブ史上最年少(16歳8日)で公式戦に初出場し、初得点を挙げたが、J1では初得点だった。

 邦本は「フリーでしたし、決められたのよかった。冷静でコースもいいところいった。リーグ戦で決めたい気持ちがあった。うれしかったし、大きな自信になった」と振り返った。勢いに乗った18歳は、3分後にも左サイドからのクロスで、FW城後寿(30)のゴールをお膳立てした。

 ドリブルと強烈な左足シュートが武器の18歳は4年後の東京五輪の主役に“立候補”した。「出るだけでなく、中心となって出たい。自分がいないとだめという選手になりたい。負けず嫌いなので、人に引っ張られるより、自分で引っ張った方がいい」と頼もしかった。