J2山形はホームで金沢と対戦し0-0で引き分けた。6戦不敗だが、最下位の金沢を相手に勝ち切れず、イレブンは肩を落とした。

 気温30・8度、湿度36%で微風。ピッチ上を駆ける選手の体力を、強い日差しが奪っていく。「とにかく暑かった。暑すぎでしょ」とDF渡辺は苦笑い。ハーフタイムには「会場周辺の気温が30度を超えています。熱中症に注意を」とアナウンスが流れ、会場外で売られていた「ハワイのかき氷」は300杯以上を記録。梅雨入り前の“真夏日”だった。

 前半は「パスをつなぎ、シュートまで持っていけていた」(FW川西)と狙い通り。33分にはMFアルセウの縦パスからMF汰木がドリブルで仕掛けてミドルを放ち、35分には汰木のクロスにFWディエゴが頭でシュート。後半35分には負傷明けの大黒を投入し1点を狙う。だがゴールを割ることはなかった。

 石崎監督は「後半は暑さのせいもあると思うがミスも増え、ピンチを招いてしまった」。GK山岸は「負けてはいないが2試合で勝ち点4を落としてしまっている」と悔しがった。選手らは「連係と精度」を高める必要があると口をそろえた。悔しさだけが残る、アツい一戦だった。【成田光季】