MF小塚和季(21)が自身のリーグ戦初得点を狙っている。新潟は27日、リーグ戦第14節仙台戦(29日・ユアテックスタジアム仙台)に向けた練習を行った。小塚はナビスコ杯柏戦(18日)でJ1公式戦初得点を挙げたが、リーグ戦では、まだ無得点。今季はリーグ戦スタメンの試合は2勝1引き分けと負けなし。スタメンとゴールのセットで、チームを第5節福岡戦以来のリーグ戦勝利に導く。

 前向きなデータはモチベーションを上げる材料にもなる。小塚は自信をのぞかせた。「もしスタメンなら、負けないということですよね」。開幕の湘南戦、第5節福岡戦の2つの白星に、第13節川崎F戦の引き分け(0-0)と、今季スタメンで出場したリーグ戦はすべて勝ち点をゲットしている。

 仙台戦でのスタメンをアピールするように、調子は上がっている。27日の練習は、ビルドアップからのシュート練習など軽めの内容。その中でも小塚は的確なポジショニングからゴール前に顔を出した。「もう1つ前の位置でボールに絡みたい。そうなればゴールに近づく」と得点を強く意識する。

 吉田達磨監督(41)は「攻撃のアイデアはいい。ただ、もっと全体的にボリュームアップしてほしい」と注文をつけた。それは小塚も自覚している。「もっと自分からゴールを狙いにいく」。味方が動きやすいスペースに通す正確なパスが持ち味だ。ナビスコ杯柏戦で意識が変化した。プロ4年目でJ1公式戦初得点。これが決勝点になり2-1の勝利。「自分が得点することが、勝つことにもなる」。今はゴールに近い位置で積極的に狙うことを考える。

 試合後はタンパク質を多く摂取するなど、疲労回復に努めている。睡眠時間も8時間は確保。ナビスコ杯柏戦、リーグ戦第13節川崎F戦(21日)、ナビスコ杯横浜戦(25日)と1週間で3試合を消化する中、柏戦が90分、横浜戦は81分と長時間ピッチに立った。それでも「疲れはないです」とコンディションの良さを実感している。

 それを試合に生かす。「得点、そして勝つこと」。仙台戦での今季リーグ戦3勝目を、自分のゴールで引き寄せる。【斎藤慎一郎】