甲府は鹿島に完敗し、8戦勝ちなしとなった。

 ウオーミングアップ時に左大腿(だいたい)を負傷したDF山本秀臣(35)が前半10分に交代を余儀なくされた。カウンターとセットプレーからの得点を狙うも、シュートは鹿島の21本に対し、5本。1点が遠く、守備の要である山本の抜けた穴も埋められず、失点が重なった。

 佐久間悟監督(52)は「3点目が入った瞬間にゲームが終わってしまった。55分間サッカーをする時間帯があったが、その後はエネルギーのある試合を見せられなかった。個人として多くを語る資格はない。鹿島相手に1対1やゴール際の戦いでことごとく負けた」と敗戦を認めざるを得なかった。