仙台のMF奥埜博亮(26)が、今日11日のリーグ第15節アウェー柏戦で、リーグ戦では6試合ぶりに先発出場する。負傷中のMF金久保に代わり右サイドハーフで起用される見込みだ。勝てば今季初のリーグ3連勝もかかる一戦へ「自分の特長を生かしゴールやアシストで勝利に貢献したい」と淡々と話した。

 狙った獲物は逃さない。最近のリーグ戦では途中出場が多く久々の先発機会。狙撃手がスコープをのぞくように目を細め、相手ゴールに照準を合わせる。渡辺監督は「周りを見てプレーできて試合を作ることも出来る選手」と信頼して送り込む、自慢の戦闘要員の1人。遠目からのミドル良し、ドリブルで突破して敵陣深くへ攻め入るのも良し。はたまた2列目から飛び出し相手の裏を突く狙いも良し。今週の実戦形式でも縦横無尽な動きでサブ組を翻弄(ほんろう)。キレキレの“スナイパー奥埜”は「相手の間合いで勝負にならないように」と用心深く、かつ大胆に柏を仕留めてみせる。