U-23(23歳以下)日本代表候補の東京DF室屋成(22)とMF中島翔哉(21)が12日、J3東京U-23-藤枝戦(味フィ西)で実戦復帰した。ともにリオ五輪アジア最終予選の主軸だったが、室屋は2月11日に左足ジョーンズ(第5中足骨骨幹端部)骨折で全治4カ月、中島は4月22日に右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で同5~6週間と診断され、五輪メンバー選考の当落線上に立っている。

 室屋は1月30日以来4カ月半ぶり、中島は4月17日以来2カ月ぶりの公式戦。中島は後半17分から出場して28分間でシュート3本を放った。この日がプロデビュー戦の室屋も同25分からプレー。「大きな1歩。ただ、なかなか体が動かなかった。すぐ息も上がった」とブランクを感じていた。

 中島は「痛さも怖さも焦りもない。シュートを決めるのが自分なので、打つのは当たり前」と言葉に力強さが戻っていた。視察したU-23代表の佐藤GKコーチは「無事、ピッチに立てたことが一番。次はフルで出られると思う。(手倉森)監督か秋葉(コーチ)が見る予定」と明かし、復調に期待した。代表は29日のU-23南アフリカ戦(松本)を経て、7月上旬に18人の本大会メンバーを発表予定。その日まで急ピッチ調整で巻き返す。【木下淳】