肋骨(ろっこつ)4本骨折などの重傷で長期離脱中のJ2清水FW大前元紀主将(26)が22日、静岡市内の練習場で本格的なリハビリを開始した。

 8日の町田戦で負傷して以降、初めてクラブハウスを訪れた大前はグラウンドでウオーキングを開始。ゆっくりと3周歩き、時折笑顔も見せた。初日は歩行のみのメニューだったが「痛みはなくなってきている。今日の検査でも(肺は)よくなってきている」と表情は明るかった。

 19日のホーム千葉戦はスタンドで観戦。翌20日に静岡市内の病院を退院した。現在、骨折した患部はコルセットで保護して全治も未定だが、「早くサッカーがしたい。強くなって帰ってくる。今はチームが上の順位にいけるようにサポートしたい」と言った。

 プロ入り後、初の長期離脱にはなるが、頼れるエースが「復活への第1歩」を踏み出した。【神谷亮磨】