J2清水は23日、左第5・6・7・8肋骨(ろっこつ)骨折と肺挫傷の重傷を負ったFW大前元紀(26)について「全治3カ月を要する見込み」と発表した。今月8日のアウェー町田戦で負傷した大前は搬送された都内の病院に入院後、静岡市内に転院して20日に退院。22日から静岡市内の練習場でリハビリを開始し、この日も室内で軽めのメニューをこなした。

 復帰は早くても9月上旬だが、大前は「1日でも早く戻りたい」と話している。当初は肺挫傷の影響により、肺からの出血量次第では復帰が長引く可能性もあったが、出血量は少なく、経過は良好。小林伸二監督(55)も「もう少し(復帰が)早くなるんじゃないか」と希望を抱いている。

 チームは現在8位。山口(26日)と岡山(7月3日)のアウェー2連戦でリーグ折り返しとなる。夏場の連戦中にエース不在は痛手だが、小林監督は「(大前)元紀がいない間に少しでも順位を上げる」と強調した。【神谷亮磨】