J2清水FW金子翔太(21)が24日、「攻守」でチームを勝利に導く決意を語った。静岡市内で行われた非公開練習に参加。明日26日のアウェー山口戦では3試合連続での先発が濃厚で「守備もやりつつ、ゴールを狙いたい」と言った。

 肋骨(ろっこつ)骨折で戦線離脱したFW大前元紀(26)の代役としてスタメンに定着している。前線から献身的に走り回るプレーによって、2トップでコンビを組むFW鄭大世(32)の守備負担を軽減。鄭がゴールに近い位置でプレーできるようになった。金子の俊敏さは確実に相手の脅威になっており、小林伸二監督(55)も「(金子は)モビリティー(流動性)が高い」と評価している。

 金子自身は今、元清水で日本代表FW岡崎慎司(30=レスター)の著書「未踏~奇跡の一年~」を愛読している。金子は「岡崎さんは献身的な守備でチームに貢献している。僕も求められていることは同じだと思う」と話す。大前の復帰は早くても9月。チームの浮沈は金子が握っている。【神谷亮磨】