G大阪MF遠藤保仁(36)が、新天地へ旅立つ盟友へエールを送った。28日、大阪・吹田市内で練習を実施。この日、同僚でG大阪一筋だったMF二川孝広(36)のJ2東京Vへの期限付き移籍が発表された。

 遠藤が01年に京都からG大阪へ加入後、15年半ともにプレー。二川との別れについて「んー。寂しさはないですね。サッカーに別れは付きものですから」と、意外にもあっさりしていた。

 それでも、勇気ある決断を下した1学年差の後輩に「活躍して欲しいと思う。一緒にプレーして楽しかった。(二川は)その楽しさを味わうための移籍。向こうに行ってもリスペクトされるだけの選手。シーズン途中で入るのは難しいけどやっていける」と太鼓判を押した。

 長谷川健太監督(50)も複雑な心境を明かした。今夏からエースFW宇佐美がドイツ1部アウクスブルクへ移籍。二川に奮起を期待していた。指揮官は「フタ(二川)は貴史とかぶるというか。貴史がフタのプレーを見ていて、同じような感覚を持っていた。前の選手を使うのがうまい。その2人ともいなくなるのは痛い。今なかなかそういう感覚の選手はいないので」。同じ左サイドの選手が同時に移籍。長谷川監督は第2ステージでの巻き返しに向け「全員でカバーしていかないと」と気合を込めた。