浦和DF槙野智章(29)が、ケガを押して残した年間勝ち点1位の可能性を生かすべく、第2ステージ(S)のロケットスタートを狙う。22日の東京戦で累積警告が3回に達し、25日神戸戦は出場停止。オフ明けの28日、6日ぶりに全体練習に合流した。

 「もう大丈夫です」と槙野。実は東京戦の前半3分、左太もも裏に強い違和感が生じていた。しかし「3連敗もしていたし、前半に2点取られた責任も感じていたので」とプレー続行。後半20分すぎに2得点し、チームに6試合ぶりの白星をもたらしていた。

 「プレーを続ける以上、プロとして、見ている方に悟られるわけにはいかなかった」と90分間、異変を隠し通したが、試合後には肉離れが判明した。出場停止がなくとも、神戸戦は回避せざるを得ない状態だった。

 槙野の得点がなければ連敗が続いていたかもしれない。チームは東京、神戸と連勝。優勝の鹿島との勝ち点差6から、第2Sの反撃を開始する。