浦和が2日福岡戦で、復帰戦間近の「盟友」の起爆剤となる勝利を目指す。1日の最終調整後、DF森脇は「遼くん、北海道で復帰するんですよね。がんばってほしいな」と、7日開幕の日本プロゴルフ選手権で5カ月ぶりに実戦復帰する、プロゴルファー石川遼について言及した。

 浦和の選手たちは昨年、知人の紹介で石川とラウンドする機会を持った。石川がもともとサッカーファンだったこともあり、意気投合。今年1月1日の天皇杯決勝G大阪戦に招くなど、親交を深めてきた。

 石川は腰痛悪化のため、2月を最後に主戦場の米ツアー転戦を中断。国内で治療につとめてきた。リハビリの合間などに、オンデマンドサイトで浦和の試合を欠かさずチェック。選手にエールも送ってきた。

 それだけに、森脇は「まずは僕たちが福岡に勝って、遼くんにも弾みをつけてもらいたい」と表情を引き締めた。オーバーエージ枠でのリオ五輪出場を控えるFW興梠も「一緒に回る前から、オレは遼くんのプレースタイルが一番好きでした。一緒にがんばりたいな」と続いた。

 DF槙野は「一緒にラウンドして、彼のスイング、球筋のすごさを目の当たりにしました。多くのファンのみなさんが、また生であの姿を見られるようになるのは、スポーツ界にとってもプラスだと思います。お互いここからいいプレーをして、いい形でオフに再会したいですね」とうなずいた。

 MF李は「スポーツ選手にとって時間は有限。30歳の僕はプロ生活があと5年間、つまり200試合くらいかなと想定して、1試合1試合を貴重なものとして楽しむようにしています。遼くんも久々の試合をぜひ楽しんでほしいです」とエールをおくった。

 家族ぐるみで交流があるMF柏木も「遼くん? オレも連絡したよ。がんばってほしいよね!」と話した。

 16年前半、浦和はアジアチャンピオンズリーグを決勝トーナメント1回戦で敗退し、J1第1ステージでも3位に終わった。石川もプロ生活初となる長期離脱で、半年を棒に振った。

 しかし、サッカーもゴルフもまだ1年は終わってはいない。7月初旬、時を同じくして、浦和と石川遼が反転攻勢を開始する。