プレミアリーグの名門アーセナルへの移籍が決まった広島FW浅野拓磨(21)の移籍金が、広島のクラブ史上最高額であることが4日、分かった。

 関係者によれば、アーセナルが広島に支払う金額は推定380万ポンド(5億3200万円)。過去にはDF槙野、MF柏木、GK西川(いずれも現浦和)ら日本代表級の選手が何人も移籍したが、広島の織田(おりた)社長は「契約満了で(移籍金なしで)移った選手も多いですから。当然(浅野は)クラブ最高でしょう」と明かした。

 移籍金の使い道について、浅野は「市民球場跡地に新スタジアムができることを願っている」と話し、現在検討中の新スタジアム建設の一部費用に使ってもらうよう訴えかけた。

 その一方で織田社長は、浅野のゴールパフォーマンスである“ジャガーポーズ”にひっかけて「社長の車がいきなり(英国高級車の)ジャガーになることはございません」と冗談を飛ばして、報道陣の笑いを誘った。