仙台は7日、ブラジル1部のアトレチコ・ミネイロから期限付き移籍で獲得したMFパブロ・ジオゴ(23)の加入記者会見を行った。5日夜に来日し、この日の練習にも合流した。

 サッカー王国から若きサイドアタッカーがやってきた。「8年間ずっと同じ」という両サイドを刈り上げたイケイケな髪形、右腕には生後2カ月になる愛娘ミトリアちゃんの名前と誕生日を彫ったタトゥー。そして真っ白な歯を光らせて「日本に来られてうれしい」とニコッと笑った。初めての海外挑戦に、初めての日本。「ベガルタというチームでレベルアップしてヒーローになりたい」と意気込みを語った。

 パブロは“世界最高峰のドリブラー”として世界で名を馳せるFWロビーニョ(32=アトレチコ・ミネイロ)の元チームメート。憧れの選手にロビーニョを挙げ「積極的な仕掛けや変わったことをやろうという姿勢に影響を受けた」と語る。仙台で背番号「36」をつけるパブロは「スピード、細かなドリブル、サイドからの仕掛けが長所。まずはスタメン入りすることを目指し、今季は8得点くらい取りたい」と意気込んだ。

 Jデビューは最短で17日の新潟戦。ドリブルだけでなく、ラストパスやクロスといったアシストでの貢献度も高いMF。「何度も映像を見て選んだ」という渡辺監督は「ブラジルでやっていた時のような能力を発揮してくれれば力になる」と期待。来日2日目のこの日、チームのシュート練習などにも参加。DF渡部らは「全面的に受け入れ、チームで歓迎したい」とウエルカムモード。南国生まれの新戦力の加入で活気が増しそうだ。【成田光季】

 ◆パブロ・ジオゴ 1992年12月18日、ブラジル出身。過去所属クラブはグアラニ(10~12年)、モンチ・アズール(13年)、オエスエ(13~15年)、アメリカ・ミネイロ(15年)、アトレチコ・ミネイロ(15、16年)。175センチ、67キロ。MF。右利き。家族は妻と娘。血液型不明。