G大阪のリオ五輪代表DF藤春広輝(27)が、ライバルと直接対決する「壮行試合」で貫禄を見せつける。15日は、リオ五輪前最後の試合となる明日17日のホーム福岡戦に向け非公開練習。相手には、五輪代表で左サイドバックを争うDF亀川がいることで闘志も高まる。藤春は「自分のプレーをしていい結果が出れば。特にオーバーエージ(OA)の2人(興梠、塩谷)が(代表発表後)点を取っているので焦っている。僕も次の試合で取れたら」と結果を求めている。

 福岡とは縁がある。11年のJデビュー戦で初先発を飾った相手。だが、前半だけでベンチに下がった。「苦い思いをした。でも、あの思いがなかったら、ここまで来られていない」。プロのレベルを痛感させられたことで、地道な努力の大切さを知った。そして五輪代表まで上り詰めた。「何か結果を残して勝利に貢献したい」。チームには勝ち点3をもたらし、自らもリオへ弾みをつける。