広島から期限付き移籍で加入したJ2清水DFキム・ボムヨン(25)が、今日16日のアウェー愛媛戦で「清水デビュー」する可能性が出てきた。15日は静岡市内で行われた非公開練習に参加。練習後、小林伸二監督(55)は「ずっとチームにいたと思うぐらい声を出している。いいですよ」とキムを評価し、18人のベンチ入りは確実となった。

 移籍が成立して練習に合流したのは13日だが、即先発出場もあり得る状況だ。左SB(サイドバック)で9試合連続フル出場を続けているDF松原后(19)が、14日の非公開練習で左足親指付近を痛めた模様。一方、SBをこなせるキムのコンディションは上々で、日本人選手と通訳を介さず積極的にコミュニケーションを取るなどしているという。

 キム自身も「自信はある。チャンスをもらえれば必死にやりたい」と言った。今季広島で2試合出場で、先発は1度もない。広島からは慰留されたが、「試合に出たい」と強い思いで移籍を決断。そして、チャンスはめぐってきた。チームは8戦負けなしで、結果次第で6位から4位に浮上できる。重要な一戦に向け、キムは「出たら相手が嫌がるようなプレーをしたい」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】