熊本が、熊本地震から3カ月の節目で敵地で勝ち点1を手にした。前半3分、今季初先発のFW八久保颯(23)のミドル弾で先制したが、前半終了間際に主将のFW巻誠一郎(35)が2枚目の警告を受けて退場し、後半を10人で戦うピンチになった。相手の猛攻を1点でしのぎ、連敗を3で止めた。

 巻は「1枚目をもらって気を付けてはいたんですけど…」と退場へのやり切れない思いを口にしたが、仲間が粘ってた勝ち点1を手にしたことに「10人で耐えて、粘り強く戦えたことは僕も勇気をもらった」と感謝を口にした。

 7月3日にようやくホームで公式戦を戦ったばかり。「僕らの中ではすごく長い3カ月だった」と振り返る。3日の試合はC大阪に大敗した。直近3試合は大敗が続いていただけに「今回、みんなの力で勝ち点1を持って帰れたので、今度はそれを勝ち点3にして、みんなで歓喜の輪がつくれれば」と20日のホーム徳島戦を見据えた。