リオデジャネイロ五輪日本代表の神戸DF岩波拓也(22)が2試合連続フル出場で万全をアピールした。

 1日の代表選出時は左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷後、全体練習の合流を目指していた回復途上の段階。そこから13日横浜戦で復帰を果たし、わずか2試合で代表合流へコンディションを合わせた。

 前節は2-0から3失点。だが「(復帰戦は)点を取った後にやられた。点を取った後、10分ぐらいを(特に)集中しようと思った」と復帰2試合目で湘南の攻撃陣を封じた。後方から岩波を見た韓国代表GKキム・スンギュも「すごく体を張って危ない場面で止めてくれた。(復帰から)時間がたっていないけれど、この調子でいってほしい。五輪でもいい結果を残してくれると思います」と太鼓判。ネルシーニョ監督も「『自分が日本でトップクラスの能力を持っている』と自信を持って戦ってほしい」とエールを送った。

 試合後はファイトあふれるプレーを見せた選手に贈られる「ミスター・ファイティング・スピリット」を受賞。賞金10万円を受け取るとゴール裏のサポーターに向け「前節はふがいない戦いだったので、今節は勝てて良かったです。日本の代表として世界で戦ってきたいと思います」と語り、大きな拍手を受け取った。