リオデジャネイロ五輪代表の鹿島DF植田直通(21)は今季初の途中交代となった。

 2-2の後半24分。甲府FWドゥドゥへのマークが甘くなった。1度当たり負けすると、フェイントに対応できなかった。シュートコースを作ってしまうと、エリア外左からゴール右隅に決められた。その3分後、交代を命じられた。3試合ぶりの先発起用だったが、期待に応えられなかった。

 石井正忠監督(49)も「(植田の)交代の理由については前半からドゥドゥ選手への対応がよくなかった。3点目を入れられた時も、個人的には制限して、外へ追い込む形はできた」とばっさり。チームも年間順位17位と降格圏に苦しんでいた甲府に引き分けに終わった。植田は試合後、悔しそうな表情をにじませながら、無言でバスに乗り込んだ。

 この悔しさは五輪の舞台で晴らしたい。