柏GK中村がリオ五輪を前に、好セーブで3試合ぶりの勝利を置き土産にした。1点リードすると、猛攻を仕掛ける東京の攻撃に立ちはだかった。後半20分に、ゴール前でのヘディングシュートを素早くパンチングで防ぐと、2分後のミドルシュートには左へ横っ跳び。終了間際に遅延行為と見なされて、警告を受け、イエローカードも白星と一緒に置き土産となった。

 下平監督が「今季ワーストの試合。特に前半は」と評す試合で勝ち点3を手にし、中村は「チームを離れる前だけど、いつもと同じ気持ちで取り組めた。(チームは)いい内容ではないが、最終的に勝てたことがすべて」と言い切った。試合後の控室では、チームメートの前であいさつ。「五輪が近づくにつれてサポーターの声援も大きくなるのを感じた。責任を持って戦いたい」と静かに決意を語った。