DF大野和成(26)が連敗脱出と、連続失点ストップのために守備を引き締める。新潟は20日、第2ステージ第5節大宮戦(23日・NACK5スタジアム)に向けての練習を行った。

 大野は緊張感を漂わせた。ハーフコートの実戦形式の練習では、大声で守備陣に指示を飛ばし、ボールに対する圧力を緩めない。「ゼロに抑えれば負けない。守備の選手は無失点がテーマ」。その意識を練習の姿勢で表現した。

 新潟は現在4連敗中。この間、全試合で失点し、合計7点を失った。オウンゴールが2点など、崩されて奪われた形は少ない。ただ、「90分間集中しなければだめ。最後の1分で取られたら意味がない」。終了間際の失点で勝ち越され、2-3で敗れた第3節川崎F戦など、勝ち点を取り損ねた試合は反省材料として残っている。

 だからこそ大宮戦は気持ちが大切。「練習から試合を想定して、自分のプレーを引き出す。チームメートともコミュニケーションを密にしたい」。常に試合と同じ感覚を持つことを強く意識する。

 吉田達磨監督(42)は「彼の成長がチームの成長につながる」と守備のリーダーとして期待する。大野は今季ここまで開幕から全21試合にフル出場中。センターバックとして新潟の守備をしきる。「試合に出るからには、結果を残す責任がある。大宮をゼロに抑えれば自信にもなる」。表情を引き締めて、5試合ぶりの勝利を誓った。