磐田の外国人2トップが6試合ぶりの白星を目指して意思疎通を図った。30日のホーム柏戦に備えた28日、試合会場のヤマハスタジアムでの練習に参加。全体メニュー後、FWジェイ(34)がMFアダイウトン(25)に声をかけ、コーチと両選手の通訳を交えてポジショニングを確認した。以前から「もっとアダに近くにいてほしい。2トップに慣れていかないといけない」と改善点を挙げていたジェイは約30分間、ピッチ上でFWコンビと意見交換。「お互いの近くでプレーをしよう」とポジショニングを確認したという。

 昨季からジェイが1トップ、アダイウトンは左サイドでプレーしていたが、名波浩監督(43)が「2トップで、自分たちのキャパシティーが広がれば」とシステムを変更。大宮戦(9日・1-1)から2トップを組んでいる。ここまで3試合はすべて1-1の引き分け。持ち味の攻撃力が発揮しきれていないのが現実だ。好連係を生み出すには、2人の距離感が大切。アダイウトンは「ポジションの変更を頻繁にしていきたい。お互いが近くにいることで、コンビネーションが生まれると思う」とすっきりした表情で話した。6試合ぶりの勝利を目指し、連係確認した「ジェイ&アダ」の2トップがゴールを生み出す。【保坂恭子】