浦和DF槙野智章(29)が、難敵攻略のカギとして「個の力」を挙げた。30日にアウェーで対戦する甲府には、通算13勝5分け1敗と数字上の相性はいいが、堅い守りを崩し切れず、接戦に持ち込まれる試合が続いている。

 それを受けて槙野は29日の前日練習後「毎回、堅い守りをコンビネーションで崩しに行くけど、なかなか難しい。少し強引にでも、個の力で勝負に行くことも大事になると思う」と話した。

 今季はここまで、アジアチャンピオンズリーグで決勝トーナメントに進出したこともあり、終始連戦が続いてきた。そのためコンディションで上回る相手に、主導権を握られることも少なくなかった。その中で本来は攻撃的な槙野もリスクを考慮し、守備に切り替わった際のポジショニング重視のプレーを続けてきた。

 その連戦が、ようやく一区切りついたこともある。「堅守の相手を崩すために、自分もこれまでよりも攻撃の意識を高く持ちたい」と語気を強める。最近は「ポケモンGO」にはまっていたが「そんな場合じゃない」と首を振った。

 「優勝を狙う上で、本当に勝ちたい相手です。だから個の勝負でしっかりとCP、つまり力を示す必要があります。これまでよりも強化している、進化していると証明したい」と強く意気込んだ。