J2清水GK杉山力裕(29)が29日、4戦ぶり完封への決意を口にした。明日31日のホーム岐阜戦に備え、29日は静岡市内で行われた非公開練習に参加。前節アウェー千葉戦(4-3)では後半18分にキャッチミスからの失点を振り返り、「あのミスで負けていたら自分のせいだった。みんなに助けてもらった。もう1度(信頼を)積み上げていくしかない」と危機感を募らせた。

 前節は後半、1人少ない状況で2得点して劇的な逆転勝利を収めた。チームメートは歓喜した。だが、杉山力は1人悔し涙を流していた。

 今季はここまでGK陣では最多の17試合に出場。だが、28日には長崎からGK植草裕樹(34)が加入し、GK陣は5人になった。右もも前肉離れでリハビリ中の西部洋平(35)を除けば、4人で1つのポジションを争っている。「僕自身は仕切り直しの試合。苦しい時にみんなを助けるGKでありたい」と杉山力。劇的勝利でチームの順位は7位からプレーオフ圏内の6位に浮上した。明日勝利すれば4位の可能性もある。岐阜は6連敗中で19位。杉山力は無失点で名誉挽回する覚悟だ。【神谷亮磨】