「神奈川ダービー」は川崎Fが制した。湘南に3-2で競り勝った

 前半32分。川崎FのDF車屋紳太郎(24)がエリア外左寄りでボールを受けると、前に大きくボールを出して、MF藤田征也(29)を振り切った。そのまま左足でゴールネットを揺らし、出場53試合目にしてプロ初ゴールを決めた。

 同13分のMF中村憲剛(35)と、同15分のMF橋本晃司(30)のシュートがバー直撃だっただけに、嫌な流れを振り払う貴重な先制点だった。

 後半3分、勢いに乗った車屋はアシストも決めた。左サイドからグランダーのクロスを送る。それをFW大久保嘉人(34)が、ゴールネットに転がり込みながら、泥くさく合わせて、追加点を奪った。大久保は川崎F移籍後、80得点となった。同15分に川崎Fはさらに追加点。右CKからFW小林悠(28)が頭で合わせた。小林は6試合連続ゴールだった。

 湘南は同18分から反撃に転じた。途中出場のFW大竹洋平(27)が、MF長谷川アーリアジャスール(27)のパスを反転して、左足で決めて、今季初得点。さらに同45分にはフリーキックからDFバイア(32)のヘディングで1点差に迫った。だが、そのまま試合は終了した。