川崎Fが湘南に競り勝った。前半32分、DF車屋紳太郎(24)がドリブルでエリア内にしかけプロ初ゴールを決めて先制。後半3分には、車屋のグラウンダークロスにFW大久保嘉人(34)が体ごと飛び込み加点。同15分には、CKをFW小林悠(28)が頭で合わせ6試合連続ゴールを達成。快勝かと思われたが、後半18分に失点すると終盤は湘南の猛攻にあい、ヒヤヒヤの展開で逃げ切った。

 小林の6試合連続得点はクラブ新記録。ゴール後、手で「6」をつくって先輩FWジュニーニョを超えた喜びを表現した。「ジュニーニョを超えたらやろうと思っていました」。得点したCKの場面は、当初は小林の場所にDF谷口彰悟(25)が入る予定だった。だが、谷口が「同じシーンが続いていて相手のマークがついてきている」と感じ、小林に「場所を代わりませんか」と提案。谷口がニア、小林が中央に入った。それが奏功し、小林の得点につながった。J記録が8試合連続と聞くと「あまり考えすぎずに普通にできれば」と冷静だ。

 アウェーの土地で最後は猛追されたが勝ち点3は死守した。小林は「逆等々力劇場のような感じで最後はきつかった。何とか勝てて良かった」と胸をなで下ろしていた。